ジオラマを始めるのに必要なものは何?
何からを手をつければいいの?
ジオラマ制作を始めるなら、最初に必要がものを把握しておきましょう。
なぜなら、必要なものが揃っていないと、作業がスムーズに進まないからです。
現在の趣味は、DIYとNゲージ。
コロナ禍で、この二つの趣味にドはまりしました。
この記事では、ジオラマに必要なものをまとめたので、これからジオラマを始める方は最後までチェックしてみてください。
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ジオラマ制作に必要なものを把握しよう
ジオラマ制作を始めたいなら、必要なものを把握しておくと良いですよ。
なぜなら、次々に必要なものが出てくるので、スムーズに作業を進めるために準備が大事です。
もちろん必要になってから買い足していけば大丈夫ですが、その度に作業が止まってしまいます。
実際に、僕は準備不足で失敗しました。「休みの日だからジオラマを作ろう!」と思ったのに、「必要なものがなくて全く捗らない…」ということが何度もありました。
楽しくジオラマを作るためにも、必要なものを揃えておきましょう。
ベースボードに必要なもの
まずは、基本となるベースボードに必要なものから見ていきましょう。
僕はDIYも好きですから、木材を買ってきて自作しました。とはいえ、市販のものもありますから、あなたに合ったものを選んでください。
レイアウトパネル
ジオラマ用のレイアウトパネルが販売されています。大抵は、表面のベニヤ板を裏面から角材で補強した作りです。
TOMIX レイアウトボード(標準型)
こちらは、TOMIXの標準的なレイアウトボードで、サイズは600×900×40mmです。
これ一枚で小型のレイアウトが作れます。
TOMIX コンビネーションボード(分割式)
TOMIX コンビネーションボードは、つなぎ合わせて使う分割式レイアウト向けです。
サイズは600㎜×300㎜×25㎜です。
小型のレイアウトをいくつも作ってつなぎ合わせます。使わない時は収納できるというメリットもあります。
カーブの部分の形のレイアウトボードもあります。
木材【自作する場合】
レイアウトボードを自作するのもありです。自作すれば、好きなサイズのレイアウトボードが出来上がります。
僕は、ホームセンターで木材を購入して自作しました。詳しくは以下の記事をご覧ください。
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【Nゲージ】レイアウトボードをホームセンターの木材で自作した
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あなたは、どのレイアウトボードにしますか?
僕はDIYも趣味なので楽しく作れましたが、市販のレイアウトボードが楽ですね。
地面に必要なもの
ベースボードが準備できたら、地面の製作に入ります。基本的な地形を作ってから、表面を仕上げていく流れです。
基本的な地形作りは、スタイロフォームなどの発泡スチロールやスチレンボードで作ります。そのあと、紙粘土やシーナリプラスター、プラスタークロスなどで微調整していきましょう。
スタイロフォーム
スタイロフォームはジオラマの地形制作の定番です。そもそも、スタイロフォームとは断熱材などに使われる発泡スチロールです。よく見かける発泡スチロールよりも、細かいゴミが出にくく、カットもしやすい素材です。
まず、スタイロフォームを重ねていき、基本的な地形を作っていきます。一枚は全体に敷き詰めるのがおすすめ。その上に大小のスタイロフォームを重ねていきましょう。
その後、カッターや発泡スチロール用カッターで地形を出していきます。
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詳しくは以下の記事をご覧ください。
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ジオラマで地形を作る4つの方法-おすすめはスタイロフォーム
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スチレンボード
スチレンボードも扱いやすい素材です。カッターで簡単にカット出来て地形制作に利用できます。
僕は、要所要所をスチレンボードで補強する形で使っています。
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紙粘土
スタイロフォームなどで作った大まかな地形を微調整するのに紙粘土が便利です。スタイロフォームの継ぎ目部分や、表面を滑らかにしたい箇所など自由に使ってOKです。
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模型専用の紙粘土「コルッキー」もおすすめです。簡単に地形が作れますよ。
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シーナリプラスター
シーナリープラスターはセメントのような粉状の素材です。水に溶かしてからハケなどで塗布して、好きな形を作っていきます。
簡単に自然な情景を作りこんでいきけます。シーナリープラスターを塗っただけでも、コンクリートや岩の雰囲気が出ます。
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シーナリプラスターの使い方は以下の記事をご覧ください。
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【Nゲージ】シーナリープラスターの使い方【リアルな地形が作れる】
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プラスタークロス
プラスタークロスは、布にシーナリプラスターのようなプラスター剤がまぶしてある素材です。ちょうど良い大きさにカットしてから水で濡らして使います。
山肌や斜面などの、造形が難しい箇所も簡単に作れます。紙粘土などでは時間がかかるような広い範囲も、あっという間に完成します。
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プラスタークロスの使い方は以下の記事をご覧ください。
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【簡単】プラスタークロスの使い方3ステップ【築堤を作ってみた 】
プラスタークロスの使い方は簡単です。以下の3ステップでOKです。 簡単に自然な地形を作ることができます。 この記事を読んでいただければ、プラスタークロスの使い方が分かりますよ。 プラスタ ...
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スプレー塗料
地形が出来たら塗装に入ります。下地として全体を塗装しましょう。
すぐにパウダーなどを載せていくと、スタイロフォームの青が見え隠れしてテンションが下がります。下地としてベージュなどの薄い色で塗装しておきましょう。
タミヤのスプレー塗料「ライトサンド」が下地にぴったりです。
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アクリル絵の具
さらに色を重ねていきましょう。ジオラマにはアクリル絵の具がぴったりです。アクリル絵の具は手軽に使えうえに、乾くと油性になるので便利です。
水で薄めてから、「置いていく」ような感覚で塗装するのがコツです。
薄い色から重ねていきましょう。
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情景テクスチャーペイント
ここまでの作業を簡略化できる便利な素材がタミヤの情景テクスチャーペイントです。
塗料と、砂の素材が混合されているので、これを塗るだけで自然な表現が可能。
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線路まわりに必要なもの
言うまでもなく線路が必要ですが、線路は道床付線路かフレキシブル線路のどちらかを選びましょう。
初心者向けは道床付線路ですが、フレキシブル線路も便利です。
線路まわりは、もちろんバラスを撒きたいですね。
道床付線路
道床付線路は、TOMIXかKATOの線路を使えばOKです。どちらでもOKですが、KATOの方が道床がやや大き目です。
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フレキシブル線路
フレキシブル線路は、カーブの大きさも自由自在です。道床付では規格が決まっていますが、フレキシブル線路なら好きなレイアウトを作りやすいです。
僕は、道床付線路で対応できないところにフレキシブル線路を使っています。
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ゴム系接着剤
線路の接着にはゴム系接着剤を使いましょう。かなり強力に接着出来ますので、線路の固定におすすめ。
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バラスト
線路を設置したらバラストを撒きましょう。茶色かグレーか、情景に合った色を選びましょう。
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バラストは木工用ボンド水を使って固着していきます。
詳しいバラストの撒き方を知りたい方は以下をご覧ください。
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樹木・草に必要なもの
線路の設置、バラストまで完成したら情景を作りこんでいきたいですね。草や樹木を生やしていきましょう。
パウダー
パウダーを撒いて土や草を表現していきましょう。
土表現には、黄土色が自然に仕上がります。
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芝生パウダーも便利。いくつかの色のパウダーをビニール袋などで混合してから使うのがコツです。
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ターフ
ターフとは、草表現に使うジオラマ素材です。細かいスポンジが濃淡さまざまな緑色にカラーリングされていて、簡単に草を表現できます。
木工用ボンドで接着すればOKです。
大きさや色の種類が豊富なので、いくつも組み合わせて使えばリアルに仕上がります。
KATOは、大きさによってナノ、スモール、ミディアム、ラージ、ギガ、テラの6種類を販売しています。
ナノプランツ
迷ったらナノプランツから始めればOK。
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スモールプランツ
スモールプランツも扱いやすい
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ミディアムプランツ
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ラージプランツ
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ギガプランツ
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テラプランツ
大きめサイズも切りながら使えば便利です。
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フォーリッジ
フォーリッジは、塊状になっている草素材です。繊維にスポンジが付着してあり、着色してあります。(とはいえ、上記のテラサイズのターフもフォーリッジと同じような素材です。この辺りの定義はあいまいかも。)
そのまま貼り付けたり、切り分けて貼り付けたりできます。塊なので、細かいターフではやりにくい所に向いています。
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樹木
次に樹木を植えていきましょう。樹木も各社さまざまな素材が販売されています。
さまざまな種類の樹木を植えて変化を付けるのが大事です。
以下はAmazonで人気のNゲージサイズの樹木です。さまざまなカラーをミックスして購入することも可能です。
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ちなみに、僕は百均の素材で自作しました。時間に余裕がある方は自作に挑戦してみるのもあり。
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川・海に必要なもの
川や海の表現は、アクリル絵の具で表現することも可能。青や緑、白など色を重ねてから、表面を木工用ボンドで仕上げるだけでも水表現ができます。
とはいえ、さらにリアルに透明感を出したり、波や水しぶきを表現したいなら、水表現専用の素材を使いましょう。
リアリスティックウォーター
リアリスティックウォーターは、流し込むだけで簡単に水面が製作できます。加熱を必要としないので、発砲スチロール上での使用が可能です。
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波を表現したいなら、ウォーターエフェクトも利用しましょう。
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モデリングウォーター
モデリングウォーターも、流し込むだけなので簡単です。しかも「硬化時間が15分から」と速く仕上がります。色はクリヤーですが、アクリル絵の具での着色も可能です。
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水面シート
もっと簡単に仕上げたい方には水面シートがおすすめです。貼り付けるだけで水表現ができますよ。
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水面制作素材セット
水面制作素材が揃った、「水面作成素材セット」もおすすめです。
手順通りに作業すれば、初心者でも水のジオラマが作れますよ。
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ストラクチャー&アクセサリー
ジオラマにはストラクチャー、アクセサリーも入れていきましょう。建物などの人工物が入ると一気にリアルになります。
都会の情景なら建物が必要ですし、田舎の風景でもトンネルや駅は必要ですね。
トンネルポータル
山を作ってトンネルを通したい、という人は多いですよね。
列車が見え隠れする光景がなんとも言えないですね。
そして、列車が見え隠れすると列車を長く見せたり、レイアウトを広く感じさせる効果が期待できます。
僕はトンネルポータルを自作しましたが、市販のトンネルポータルを使うと作業はスムーズです。
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トンネルポータルを自作したい方は以下を参考にどうぞ。
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駅ホーム
やはり駅は設置したいところ。都市型の駅、ローカル駅など情景に合った駅を選びましょう。
都市型の駅なら以下が定番です。
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建物
建物を設置するとグッと雰囲気が増します。
コンビニは、都会のレイアウトにもローカルのレイアウトに合いますね。
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都会の風景なら、ビルなどの建物が多めに必要ですね。
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田舎の風景なら、わらぶき屋根の農家を置くのも良いですね。
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擁壁
線路まわりのアクセサリーもあると完成度が上がります。斜面には擁壁を設置してみましょう。
擁壁のパーツを購入してカッターでカットしていきます。擁壁と地面の境目はターフなどで”ごまかす”といいです。
グリーンマックスの石垣が使いやすいです。
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架線柱
架線柱も経てると一気に雰囲気が引き立ちます。
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道具類
Nゲージジオラマ制作に必要な道具類も見ていきましょう。一般的な工作用品や工具の中から、ジオラマに必要なものをピックアップします。
僕自身、なくて困ったことがあるので、前もって準備しておくとスムーズですよ。
カッター
カッターは何かと必要です。土台のスタイロフォームやスチレンボードのカットでかなり使いました。
大き目サイズのカッターを準備しておきましょう。
カッターマット
僕の場合は、カッターマットがなくて困りました。慌てて購入することになると困るので準備しておきましょう。
ピンセット
ジオラマは細かい作業なので、ピンセットは絶対必要です。
ニッパー
特にフレキシブル線路を使うなら絶対に必要です。
アクリル絵の具
アクリル絵の具はジオラマの塗装にびったりです。水で薄めて重ね塗りしていくのコツ。
乾けば油性になるので、しっかり仕上がります。
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筆
筆はジオラマ制作で結構な頻度で使いますよ。ジオラマの塗装、線路にバラストを撒くときなどに使います。
しかも、ボンドが付くとすぐに新しいものに取り換える必要が出てくるので、何本も持っておきましょう。
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木工用ボンド
木工用ボンドもしょちゅう使います。ジオラマのあらゆる場面で木工用ボンドで固定をします。
線路のバラスト、パウダーやターフの固定などなど。
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ゴム系接着剤
線路を固定するときなど、プラスチックや金属の固定にはゴム系接着剤を使います。
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スポイト
スポイトも忘れずに購入しておきましょう。バラストやパウダーをボンド水で固定するときに使います。
その他DIY用品
その他にもDIY用品があると何かと便利です。僕の場合は、レイアアウトボードを自作したので、のこぎりやインパクトドライバーも使いました。
便利なDIYグッズにはついては以下をご覧ください。
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とにかく手を動かそう
ここまでジオラマ制作に必要な物を紹介してきました。
必要なものはたくさんありますが、ある程度は前もって準備するとストレスなく作業できますよ。
とはいえ、前半から順番に揃えていけばOK。
言うまでもなく、最初にレイアウトボードや線路などを準備します。ストラクチャーやアクセサリーは後からでも大丈夫です。
失敗もありますが、失敗をリカバリーできるのがジオラマの良いところです。とにかく手を動かして作業していけば完成度は上がりますよ!
それでも、とっかかりにくい方は初心者向けのキットから始めてみましょう。
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まとめ
鉄道模型ジオラマに必要なものを紹介してきました。
レイアウトボードから始めて、ジオラマ用品が増えていくのもワクワクしますね。
失敗を恐れず楽しく挑戦してみましょう。