DIYで作った家具や小物はニスなどできれい仕上げましょう。仕上げのひと手間で、耐久性も増し、見た目も美しくなります。
ニスにはいくつか種類がありますが、DIYにおすすめなのは水性ウレタンニスです。
ポイント
・ニスを塗ると、表面に塗膜ができるので耐久性がつき、美しく仕上がります。
・ 水性ニス、油性ニス、水性ウレタンニスなどの種類がありますが、DIYにおすすめなのは水性ウレタンニスです。
・ニスとは別の仕上げとしてオイルフィニッシュがありますが、ニスとは違ってオイルが気の内部に浸透して硬化することで木材を強化します。
この記事では、ニスの種類と特徴を解説します。 さらに、オイルフィニッシュとの違いもご説明します。
ニスの種類
ニスとは、木材などの材料の表面を保護するために用いられる塗料の一種で、透明で硬い上塗り剤のことです。
成分は樹脂と溶剤で、塗ってから溶剤が揮発して樹脂が残り表目を保護してくれます。 木目を生かしならも、表面に光沢が出てきれいに仕上がります。
防虫、防腐、防カビ効果もあるので、木材を長持ちさせてくれます。 DIYで作った家具を木材の表面のままにしておくよりも、ニスを塗れば見た目も良くなり長持ちするわけですね。
水性ニス(水性アクリルニス)
コーティングする樹脂にアクリルという透明な合成樹脂を使用しています。
仕上がりはやわらかい印象になりますが、耐久性は油性ニスなどに劣るので、家具などには不向きです。
置物などの工芸品によく使われます。
油性ニス
ウレタンが固い塗膜をつくるので耐久性の高く、床や実用家具に向いています。
ただし、溶剤の臭いが強いため作業するときは換気に注意が必要です。
水性ウレタンニス
水性で扱いやすいのに、固い塗膜を作り耐久性が高いという、水性ニスと油性ニスのいいとこどりのニスです。
耐久性が高いので、テーブルやイスなどの実用家具に使えます。食品衛生法に適合した、食器にも使える製品もあります。
扱いやすく、耐久性も良いのでDIYにおすすめなのが水性ウレタンニスです。
ニスの塗り方
やすりがけ→塗る→乾かす→やすりがけ→塗る
やすりがけをして、表面を滑らかにしてからニスを塗りましょう。スプレーを使うと、表面に泡が残ってしまうことがあるのでハケを使うのがおすすめです。
厚く塗るとハケの跡が凹凸に残ってしまうので、薄く塗っていくときれいに仕上がります。
一度塗った後は、乾いてから仕上げ塗りをしていきましょう。この時、乾いてからもう一度やすり掛けをしてから仕上げ塗りをしましょう。
オイルフィニッシュとの違い
ニスと似た仕上げに、ワトコオイルなどのオイルフィニッシュがあります。 オイルフィニッシュとは、木材に乾きやすい乾性油を塗り、内部に浸透させる塗装仕上げのことです。
ニスは木の表面に塗膜をつくりますが、オイルフィニッシュは塗膜をつくりません。 オイルフィニッシュの場合は、木の内部に浸透した油分が固体になり、木を強化して保護します。
オイルフィニッシュのメリットは、木の風合いを生かした仕上がりになり、メンテナンスもしやすいということです。 デメリットは、水に弱く手垢が付きやすいことです。
まとめ
・ニスを塗ると、表面に塗膜ができるので耐久性がつき、美しく仕上がります。
・ 水性ニス、油性ニス、水性ウレタンニスなどの種類がありますが、DIYにおすすめなのは水性ウレタンニスです。
・ニスとは別の仕上げとしてオイルフィニッシュがありますが、ニスとは違ってオイルが気の内部に浸透して硬化することで木材を強化します。